先日のユニット会議でのこと。あるスタッフから目標の達成度が低いとの

 

発言があり、もっと目標達成に向けて意識と覚悟が必要だといった意見が出されました。

 

ユニットの目標は、100%敬語で話し、1ケア・1声掛けをしていこうというものです。

 

議論はどうしても誰ができて誰ができていないといった批判的なものになりがちなのですが、

 

私は目標の達成に向けて話し合いの場で必要なことというのは、もっとできている度や

 

ここはできているが、この場面では難しいんだよねといった、それぞれのスタッフの

 

意識や自分自身がどのように取り組んでいて、どんなところに困難を感じていて、

 

どうすればできるのかなといった問題点の共有と一緒に働く仲間が目標達成に向けて

 

それぞれがどんな風に考え取り組んでいるのかの情報交換の場となることが重要だと考えています。

 

我々は、疾病とか障害を抱えているという意味での、物言わぬ弱者の方にかかわっていますので

 

どうしても上下関係をつくりやすいという深層心理が働きます。この意識を修正していく

 

ことが必要になってくるのですが、その修正に役立つのが「100%敬語で話す」ということだと

 

思うのです。介護が雑になったり、自分自身のイライラ感に自制を掛ける、セルフコントロール

 

していくことは大変難しいことです。言葉使いを荒げて丁寧な介助は難しく、丁寧な言葉使いで手荒な

 

介助というのも難しいのではないでしょうか。言葉使いを意識するだけで、「ケアの質」が

 

上がりセルフコントロールができる。そういった意味でスタッフは「意識と覚悟」が必要だという

 

認識なのではないかと受け止めています。

 

高い目標を設定する人には大きな成功が得られ、低い目標しか持たない人にはそれなりの

 

結果しか得られません。自ら大きな目標を設定すれば、そこに向かってエネルギーを

 

集中させることができて、それが成功のカギとなる。理念を実現するために大きな夢や目標を

 

描いてこそ、想像もつかないような偉大なことが成し遂げられると信じています!

宏和苑 施設長