日々の出会いと日々の別れの連続の積み重ねの上に、福祉の仕事は成立します。
そのことによって、相手も自分も人間的に成長し、円熟していくことができます。
心と心の触れ合いを願い、心の通じ合う努力が相互の理解を生み、信頼を育みます。
そして、それが実践となって表現されるのです。
福祉は人と人の間の営みであるので、お互いの信頼関係が基本となります。
だからこそ、一人ひとりとの出会い、毎日の触れ合いを大事にしたいと思っています。
スタッフの皆さん、福祉の仕事を通じて、触れ合うお年寄りから働く我々が慰められ、
存在そのものが支えられていると実感することはありませんか?私はあります。
それが相手の生き方を励ますことになるし、お互いに実存を支えあっていると
自覚できる瞬間なのではないでしょうか。「共に生きる」ことこそ、福祉を職業と
する我々にとっての喜びと光栄なのだと思っています。