昨日の続きです!

 

誰かに愚痴を吐いてそれを受け入れてもらえるとします。

 

その場に一人、もしくは数人の人がいたとすると、それは愚痴を吐いた人も

 

含めてその場にいる人たちは、仮想的に「仕返し(復讐)」をしていることにも

 

なります。仕返しをするから、モヤモヤした気分も吹き飛んですっきりしたり

 

するものです。これが「復讐は蜜の味」と言われるもので、とても怖いフレーズ

 

ですが、古来から私たちに広く共有されてきた感覚だとされています。

 

「復讐する」と脳の「報酬系」の神経ネットワークが働くそうです。

 

すなわち「復讐する」ことは「報酬」になる。だから、その蜜の味を一度覚えて

 

しまうと知らず知らずのうちに愚痴ってばかりいるようになるのかもしれません。

 

では、そんな愚痴を吐いても良いことはない。愚痴を吐いて一時的にはすっきりしても

 

自己嫌悪なんかに陥ってしまうという方もいるかもしれません。

 

私は、愚痴を吐きたくなるときもあると思うので愚痴は吐いても良いと思うのですが

 

愚痴を吐き続けても決して良いことはないと思っています。

 

どこかで自分にブレーキをかけたい。

 

そこで愚痴を吐くよりも、自分の周囲に理由を問わずいつでも支えてくれる人を

 

持ちたいと思っています。良質な関係を築けていると自覚できる人を一人は持っていたい。

 

そんな人が一人でもあなたのそばにいてくれれば、愚痴を吐き続けることはなくなるし、

 

復讐する必要もなくなると思うのです。愚痴を吐くことで得る報酬より、自分のそばには

 

いつでも私を支えてくれる人がいるということを自覚することのほうがより良く生きて

 

いくには有効だと思います。

 

「もう安心、あなたの顔が見えたから・・・

もう安心、あなたの声が聞けたから・・・

もう安心、あなたがそばにいてくれるから・・・」

 

そんな人があなたのそばに、まわりにひとりでもいてくれれば・・・

 

それが愚痴を超えた大切なものになります!!

宏和苑 施設長