実習生の皆さんがご利用者の方とのコミュニケーションに悩んで

 

いたので、自己開示と合わせて共感してみましょうというお話を

 

しました。ふと、現場を見渡した時に我々は共感できているだろうか?

 

共感的態度でご利用者ご家族と向き合えているだろうか?と考えました。

 

改めて共感とは・・・、相手に対する尊敬と信頼が根底にあり、相手の

 

自立心と責任感を大切にすることもできて、自分の感情をコントロールし

 

理性的な対応をとれることだと思うのです。

 

社会的弱者とかかわる我々の仕事というのは、共感ではなく同情という

 

感情に襲われることがあります。

 

改めて同情とは・・・、憐みに支えられた、自分自身の優越感の発揮として

 

行われ、お互いが支配-依存の関係になる。相手の関心や現状を理解する

 

ことなく、自分の関心が中心で自分の感情もコントロールできないものだと

 

思うのです。

 

人間関係においては、コミュニケーションにおいては、介護という仕事においては

 

共感が必要不可欠だと思うのです。

 

相手の目で見て、相手の耳で聴いて、相手の心で感じる。

 

そこから社会福祉の専門的な知識と技術を用いて、意図的な関係の中で行われる

 

対人援助サービスでお年寄りとご家族を元気にしていく。

 

それが介護のプロとしてのわれわれのミッションです!!

宏和苑 施設長