あるとき猿回しの親方が、
猿にどんぐりを与えながら、こう語った。
「これからは朝に3つ、夕方には4つやることにするぞ」
それを聞いた猿どもはいっせいにいきり立った。
それを見て親方が、
「すまん、すまん。それでは朝は4つ、夕方には3つにしてやる」
そう言うと、猿どもはたちまち機嫌を直したという。
実質上は何も違いがないのに、一方については喜び
一方について怒るのはなぜだろうか?
それは自分の是とするところに縛られているからである。
自分の見解、考え方だけにとらわれてしまってはいけない。
他人の見解にも理解を示したり、認めたりすることができる
自己是を兼ね備えて成長していきたい!
