私はみなさんに福祉に携わる際には、

クライアント一人ひとりを気遣って欲しいと

思っています。

病める哀れな人間と向き合っていると、

我々は人間の真の姿を見て、

その弱さを目の当たりにします。

そんな時、みなさんは人間を決して

見下すことのないよう心を柔軟にして

優しい気持ちを持ち続けて欲しいのです。

 

介護者として、老いて病んで亡くなっていく人の

呻きを聞くことは、ときに耐え難いほど辛く

孤独なものとなるかもしれません。

しかし、耳を澄まし心を静めて苦しみを

共有しようとすれば、その答えが導かれるかもしれない。

いや、答えようとするそのひたむきな誠実さと責任感が

心の底に湧き上がってくることこそを喜びとしたい。

 

この喜びを求めながら、仕事の中で失敗や失望が

繰り返されたとしても、我々の希望の福祉に

一緒に取り組んでいって欲しいと思っています!

宏和苑 施設長