昨日は、食事ケア研修を行いました。

 

発表者は、ユニットリーダーと管理栄養士にお願いし、

 

テーマは「口から食べるから元気になる」です。

 

管理栄養士からは、口から食べることで脳と身体が活性化する。

 

食事は味覚だけでなく、視覚や嗅覚などの五感が刺激されて脳全体が活性化する。

 

噛みごたえ表を作成して、噛みごたえ度を10段階に分け、どのレベルまでなら

 

咀嚼の弱いお年寄りでも食べやすいのかを検討して、献立作成に生かしている

 

という発表がありました。

 

ユニットリーダーからは、食事の姿勢の大切さや飲み込む仕組み、むせないための

 

対処法、食事介助のポイント等について発表がありました。

 

その後、グループに分かれて実際に刻み食やソフト食を試食して、介助される側の

 

体験を通して何を感じたかを意見交換しました。「口から食べるから元気になる」の

 

ですが、それはやはり普通の食事を食べるから元気になるのだと思います。

 

我々が行うべき介護は、栄養補給でも食餌介助でもない、おいしい食事を食べて

 

もらうことです。食事介助とは、むせたり誤嚥のリスクが高いからといって

 

安易に刻み食やソフト食を提供したり、とろみをつけたりするのではなく、

 

どうすれば普通の食事が食べれるのか、一生懸命考えて介助していくことです。

 

私も試食しましたが、ソフト食はおいしくなかったです。おいしいと言った人は

 

一人もいませんでした。我々の介護の基本は、自分がされて嫌なことは他人にしない

 

ことです。

 

日頃の忙しさに慣れてしまって見過ごしがちな介助方法を見直す良い機会になりました。

 

 

研修準備と人前で話すという緊張した中で見事に発表をやり遂げたユニットリーダーと

 

管理栄養士に感謝と拍手です。

 

業務の合間や夜勤明け、休みで参加してくれたたくさんのスタッフの皆さんにも感謝です。

 

ありがとうございました。

 

すべての研修は、理念の実現につながります。

宏和苑 施設長