今、求められる豊かさとは何だろうと考えた時に

思い浮かんだことは、物を所有するというような

物欲的なものではなく、精神的な豊かさにシフト

してきているということ。

 

福祉の仕事を通じて、クライエントのために考えて、

具体的な行動を起こして結果が出る。それを自分の

人生にフィードバックしていく。そこで得られる

精神的な豊かさこそ人生の豊かさ=仕事の豊かさではないか。

 

そういった意味で一生懸命仕事に取り組んできたのに

自分は豊かさを得ていない、福祉の仕事にやりがいを

見いだせていない、自分は幸せになれていないと感じて

いるのであれば、少しだけ立ち止まって考えてみて欲しい。

それはいつも私は与えてもらってばかりだったからではないかと?

精神的な豊かさを手に入れる、自分の仕事を豊かにしていくには

自分が与える側に回らなければならない。

与える側に回れば必ず精神的な豊かさが得られる。

この精神的な豊かさこそ、自分が幸せであると感じられる

ものかもしれない。受け取ってばかりだと幸せにはなれない。

 

また与える側に回るということは、社会に必要とされる人、

会社から必要とされる人、クライエントから必要とされる人に

なれる。

私は福祉の仕事をする人というのは、頼られる人であって

欲しいと思っています。頼られる人というのは、与える人でも

あると思うからです。

宏和苑 施設長